院長コラムhead doctor’s blog
若年者がん患者さんの介護面の支援19.5.20
少し更新が伸びてしまいました。
もうすぐ梅雨の時期ですね。
また訪問診療には辛い夏がやってきます。
クリニック開業後にまず取り組んだ活動として、若年者がん患者さんの支援事業があります。
20~39歳のがん患者さんは介護保険がないので、介護サービスは全額自費になってしまいます。
(例えば、介護用ベッドはレンタル出来ないので、新品を30万円で購入しかありません)
この世代に対して一部の他府県で支援事業が数年前より始まっていましたが、和歌山県にはありませんでした。
そこでまず県の担当課に対する要望書を自ら作成しました。
しかし実際にどれくらいの患者さんが在宅にいるのかは全くデータがありませんでした。
そこで和歌山県訪問看護ステーション連絡協議会さまに協力して頂き、実態調査のアンケートを行いその結果を添えて要望書を提出しました。
県の担当者の方も興味を持って頂き、制度作成を熱心に進めて下さいました。
多くの方のご協力の結果、提言から約1年余りかかりましたがこの春無事に制度が出来上がりました。
実際の利用に関する事務手続きの方法を煮詰めている段階ですが、既に制度としては利用可能です。
在宅での若年者がん患者の問題は介護サービスだけではありませんが、少しでもお役に立てればと思います。
今後は周知に力を入れて、この制度を利用して頂けるように活動を継続します。
和歌山市内及び近隣に在住の方で、制度利用に関してご質問があれば当クリニックまでお問い合わせ下さい。
最後になりましたが、本制度の提言と準備に関して、K薬剤師さま・S訪問看護師さまの多大なご協力に心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。