院長コラムhead doctor’s blog
能登支援活動 final24.2.14
今回の活動は地震から約4週間後というタイミングでした。
2日間の支援活動時間は僅か3時間でしたので、ここだけを切り取られると成功とは言い難いです。
直接的な医療ニーズが減少し生活支援に移行しつつある状況だったので、支援拠点で見かけた医療支援チームはどこも私達と似たような状況でした。
しかし、今回の活動で学んだ事は数多くあります。
①生活支援に移行しつつある状況でも、普段から在宅医療をしている我々にはやるべき事は多い。
一例を挙げると、DMATの会議に出た際に、あるテーマについて議論されていました。DMATの医師は全員大病院の先生方だったので当然病院目線で議論されていましたが、もし私に発言権があればもっと柔軟な解決法が提案できるテーマでした。在宅医療は個々の生活に応じた仕事なので、生活支援の時期になっても在宅医療スタッフは大活躍出来る(しないといけない)ことを確信しました。
②被災地の支援の現状を知ることが出来た
私は被災したことないし被災地の医療支援活動も初めてでした。被災地でのインフラ、道路状況、様々な支援が入ることのメリットとデメリット、そして被災地の現場でも組織と組織の対立が生まれる事、被災者の方と支援チームのトラブルなど全てが貴重な経験となりました。
③和歌山で大規模自然災害が発生した場合の備え
活動期間中に常に考えていたことがあります。それは和歌山でも同様の自然災害が発生した場合のことです。紀伊半島は能登半島より大きいですから、支援活動は能登よりも更に困難でしょう。今回の経験は将来のための準備としても有意義なものでした。
能登は今後も長い支援が必要です。私の周辺でもこれから支援活動に行かれる方が何人もおられます。私自身も2回目の意思を医師会には伝えてあります。
このコラムをご覧になった方で、「行こうかな」「行きたいな」と考えておられる方もいるでしょう。
どんな職種の方でも出来ることは必ずあります。もちろん寄付だけでも構いません。
さあ、行動する時です。
能登のために、将来の和歌山のために、そして自分と自分の大切な人達のために。
JMAT和歌山として共に行動してくれた3人に深謝!
私達が能登に行くためにサポートして頂いた全ての方々に感謝!