院長コラムhead doctor’s blog
読書25.4.14
最近、仕事が忙しくないため、スキマ時間は読書をしています。
5冊のうち、3冊読み終わりました。

①死と再生の臨床心理学
なかなかインパクトの強いタイトルですが、この本は著者のお一人が私が以前お看取りした患者さんのお孫さんの方で、進呈して頂きました。
臨床心理学というのは、患者/家族さんの心理面に焦点をあてて、心理学的アプローチによって分析や援助を行う学問です。最近、大きな病院には臨床心理士という職種の方がおられる病院があり、著者のお孫さんも東京で活躍されています。本文では私が担当した在宅看取りの事も記載されていて、お孫さんは祖父の自宅での看取り経験を糧に現在の仕事に向き合われているとのこと。
在宅医療には家族負担が伴いますが、このお孫さんのようにご家族の生きる原動力となっているのは、常にご本人とご家族をセットでの対応を心掛けている私として大変嬉しい限りです。
②ホスピス緩和ケアのこころと実際
柏木哲夫先生の本は何冊目でしょうか。
読むごとに必ず新しい発見があり、レベルアップさせて頂いています。
③透析を止めた日
これはタイトルが気になって買いました。
ノンフィクション作家のご主人の透析終末期が克明に描かれています。
このコラムに書いたかどうか忘れましたが、過去に数名の透析終了患者さんを担当しました。
未だに満たされていない事柄(アンメット ニーズ)への大いなる警鐘で、在宅医として考えさせられる事が無数にあり大変勉強になりました。