院長コラムhead doctor’s blog
がん性疼痛看護認定看護師21.6.9
看護師さんの専門的な資格は数多くありますが、その中に「がん性疼痛看護」という領域があります。
多くの人は聞き慣れないと思いますが、それも当然で和歌山県内にたった6人しかいません。
(和歌山県内には約1万人の看護師資格を持つ方がいるそうです)
5月から看護師として入職してくれた千葉明美さんはその6人のうちの1人です。
「がん性疼痛看護」の主な専門領域は、「がんの痛みの総合的な評価と個別的ケア」と「薬剤の適切な使用および疼痛緩和」です。
千葉さんはこの領域で当クリニックに入職するまでに充分な経験を積まれていますし、訪問看護師の経験もあります。
千葉さんと私は全く面識はなくご縁は偶然のタイミングで、昨年神﨑先生の入職が内定していた時期にたまたま見学に来られました。
話しを聞いていると転職を検討していることが分かりました。
私もちょうど神﨑先生の入職内定で看護師さんを1名募集しないといけないと思っていた矢先のことです。
神﨑先生は2年半越しの就職決定、千葉さんは僅か2週間程度で就職決定でした。
千葉さんには当クリニックで大きな役割が2つあります。
1つは、訪問看護師の経験も踏まえた認定看護師としての意見を私の考えと議論することで、今まで以上に質の高い在宅ホスピスケアを提供することです。
今までもブログで書いたように私だけの考えでは、見落としたり十分でないこともあります。
認定看護師として意見を交わすことで、私の学びにもなるだろうと思っています。
もう1つは、神﨑先生への指導です。
神﨑先生はがん患者さんの診療経験がありませんが、これから少しずつがん患者さんも担当してもらいます。
その際に、医師の私だけの指導では考えが偏ってしまうので、看護師の立場からも指導を受けることで、神﨑先生の研修はより充実したものになると考えています。
神﨑先生、千葉看護師ともども、皆様よろしくお願いします。