院長コラムhead doctor’s blog
近況19.10.17
少し間隔があいてしまいましたが、毎日変わらず訪問診療をしています。
今週末は学会発表もするので、その準備にも追われています。
東日本は台風災害で大変なのに、自分の仕事に専念出来ることは本当に有難いことです。
最近は関わり方が難しいケースが続いています。
①初回訪問からお看取りまで10日以内が4人
②10代のお看取りが1人
③がんの症状がとてもキツイのに、経済的な理由で必要な医療が受けられないケース
④前の主治医に放置され、私が初回訪問したら即入院となったケース
①精一杯の対応を行っているつもりですが、お看取りまで日が短いと十分な関わりが出来たかどうか自信が持てないことも多いです。
②若い方の在宅医療の経験値が少ないので特に全力を尽くしますが、振り返ってみると反省材料はあります。
③各種公的制度も利用できない制度の隙間にいる人に、どうやって医療を届けるのか考えさせられました。
④色々思うことは多いですが、まずは自分の役割を果たすことが先だと考え対応しています。
ただ全てに共通するのは、難しいケースを担当すると大変だけど自分の経験値が上がるということです。
自分の知らない事や力不足を痛感し、そしてその改善のために何をすべきかを教えて頂ける機会が得られます。
私はまだまだ未熟な在宅医ですが、愚直に自分の役割に向き合いたいです。
と書きながら申し訳ないのですが、最近は新規受け入れが全く出来ていません。
今日も2か所から依頼の相談を頂いたのですが、お受けできませんでした。
そして来週も予約はほぼ埋まっています・・・。
在宅医療の質を落としてまで枠を増やすことはしませんし、現在担当している方が最優先なので、どうかどうかご理解くださいませ。