院長コラムhead doctor’s blog
在宅医デビュー21.4.14
今年の桜は一瞬で散り、今はツツジとハナミズキが咲いていますね。
勤務医の頃は四季を感じる事はほとんどありませんでしたが、今は街を走っていると四季がよく分かります。
在宅医になるまで、ハナミズキという名前は知っていても、どんな花でいつ咲くかは知りませんでした。
4月から入職された神﨑(かんざき)先生は、日々在宅医の研修をされています。
勤務医から在宅医への路線変更は、一見簡単に思えるかもしれませんが、真面目に取り組むならかなり大変です。
特に病院時代の習慣のほとんどは、在宅医療では不要というか邪魔になります。
病院には病院のやり方があるように、在宅にも在宅ならではの「お作法」があります。
これを知らずに在宅医をするのと、知っていて在宅医をするのでは、大きな差が出ると私は考えています。
私が東京で修行した際に、初日に病院時代の習慣は全て捨てるように言われ、その後の2週間で私の言動や所作、患者さん/家族さんとの距離感など、あらゆる事を徹底的に矯正して頂きました。
そしてそれが今、非常に役立っています。
神﨑先生にもしっかりと学んで頂き、私の後の世代の在宅医として将来活躍するために今しか経験出来ないことを学んで欲しいと考えています。
そのための環境を最大限準備して神﨑先生をお迎えしています。
こう書くと私は教える立場だけのようですが、実は私が神﨑先生から学ぶべきことが多くあります。
それはまた別の機会に書きたいと思います。
平成生まれの在宅医であり、神経内科専門としては和歌山県で初の在宅医であり、私の1番弟子です。
皆様、どうぞよろしくお願い致します。