院長コラムhead doctor’s blog
人生で最後の出会い20.6.27
私のクリニックに紹介されてくるのは、がんの末期の方が多いです。
そしてその方々とは、たった23日(中央値)でお別れします。
つまり患者さんにとって人生の最後の出会いが我々在宅医療のスタッフです。
悲喜こもごも様々な人生があります。
我々は自宅の内部や家族関係を否が応でも見ることになるので、様々な生き方を目の当たりにします。
「(今までの人生と同様)最後もいい人と出会えた」と話す方がいます。
「(大変な人生だったけど)最後にはいい人に出会えた」と話す方もいます。
たまに「今まで医者に良い印象はなかったけど、最後にやっとマトモな医者に出会えた」と話す方もおられます。
いずれにしてもそれぞれの方の最後の出会いとなるので、「いい人に出会た」と思って頂けるように心して日々訪問するようにしています。
「24時間独りで看取りをされるのは大変ですね」とよく言われます。
確かに決して楽ではありませんが、それを遥かに上回るやりがいがあります。
その1つが、様々な人生と出会えることです。
(良くも悪くも)一生縁がないような世界/趣味を垣間見ることもあります。
そしてそのことは、私の人生観を豊かにしてくれます。
以前もこのブログに載せた私の講演でよく使うスライドを再掲します。