院長コラムhead doctor’s blog
多職種連携は・・・19.8.27
8月のお看取りは既に5人となりましたが、何故か若い人(20代・1名、50代・1名、60代・3名)ばかりです。
それぞれの方にエピソードがありますが、共通するのは5人ともがん患者さんですがほぼ穏やかに亡くなられたことです。
しかもこのうち1名は、笑顔のままで旅立たれました。
若くして亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りします。
「がんの最期って、とても苦しみながら逝くんでしょ」とよく聞かれます。
決してそんなことはありません。
私自身も苦しみながらの最期は嫌なので、お一人お一人に個別対応した手当てを心掛けることで、極力苦しまずに過ごして頂けるように心掛けています。
先日、とある多職種連携の勉強会に参加して、20分だけ講演もしました。
平日の夜の仕事終わりにも関わらず、大勢の方が参加されていました。
多職種連携は本当に大切なテーマですが、現実には様々な問題があります。
根本的な解決法は難しいのですが、それでも皆さん熱心に聞いて下さっていました。
つい最近、和歌山市役所 地域包括支援課が、開業医とケアマネさんに対して多職種連携のアンケートを実施されました。
その結果が届いたのですが、多くの方が回答され31ページにわたる膨大な意見が挙がっていました。
既に全てに目を通しましたが、あまりにも問題山積で正直どこから手を付けたらいいのか頭を抱えました。
しかしこれらの貴重な意見を「宝の山」と考えて、詳細に解析して今後の多職種連携の改善策の方向性を、関係者と相談する予定です。
少しでも和歌山の在宅医療が発展するように、これも私の役割だと考えています。