前回の続きです。 「私たちが自宅で最期まで面倒をみたい」 この方の両親と初めてお会いした時に、希望されたことはたった1つです。 出生時より30数年間、ずっと親子一緒に過ごしてこられました。 部屋には外出や旅行の写真がたく…
2回目の訪問では、ご本人と触れ合うことをテーマとしました。 両親に本人の好きな言葉や動きを教えてもらい、彼と一緒に遊ぶ感じでやってみました。 また子供向けの電車のビデオが大好きなので、一緒に見たりもしました。 そうやって…
今回は、昨年担当した患者さんのことを書きます。 30代、男性、胃がんとある病院で診断されました。 本来ならがんの治療(手術)を行うのですが、重度精神遅滞(知的障害)があるために入院治療が出来ないので、 あとは在宅で診て欲…
以前に案内した「若年がん患者の在宅ターミナルケア支援事業」ですが、 関係各位のお蔭で、県庁のホームページにも掲載されています。 これからはこの制度の啓発と利用が大事になりますので、繰り返しになりますが案内致します。 是非…
今回は担当しているKちゃんの報告です。 2月生まれなので、現在1歳4か月です。 病院小児科の担当医の話しでは、Kちゃんのような疾患の子は1歳を超えるのはわずか10%ということです。 大きな変化はなく、体重(2Kg台)もほ…
皆さんは、淀川キリスト教病院の柏木哲夫先生をご存知でしょうか? ご高名な先生ですからご存知の方も多いと思います。 私は先生の講演を何回拝聴したか分かりません。 先生がいつもお話しされることの1つに、「人は生きてきたように…
医療用麻薬はがんの疼痛と呼吸苦に対して使用します。 私は医療用麻薬の使用を積極的に行う医師ですが、それでも1/4の人には医療用麻薬は不要でした。 がんであっても最期まで痛みや呼吸苦がない状態ですごせる人もいるんですね。 …
先日公開したデータの続きです。 在宅看取りを行ったがん患者さん67人の詳細について公開します。 平均診療期間は25日ですが、15日以内のケースが全体の1/3もあります。 その理由は主に、癌の病状は最期に一気に悪くなります…
開業後2年間の報告です。 在宅看取り率は、75%。 在宅看取りをしたがん患者さんの平均診療期間は、25日。 「たった25日」の診療期間を、訪問看護師さんを中心とした多職種スタッフと一緒にご本人/家族さんの自宅療養のお手伝…
5月の連休明け以降は本当に大変でした。 特に先週は完全にバテてしまっていて、いつもの調子が出せずにかなり無理をした毎日でした。 ようやく様々な事が落ち着きつつあります。 もうすぐ開業して2年ですが、最近は周りから「まだ2…