たぶせ在宅クリニック 和歌山市の訪問診療

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院長コラムhead doctor’s blog

神﨑先生の・・・23.9.17

在宅医療

秋の彼岸は来週ですが、少しずつ暑さが和らぎつつありますね。

今回は神﨑先生の近況報告です。

当クリニックの患者さんの分担は、原則以下の通りです。

田伏チーム・・・がん+非がん

神﨑チーム・・・神経難病+非がん (非がんというのは、がんと神経難病以外のことです)

がん患者さんを在宅で診る医師は私以外にも複数おられますが、神経難病を在宅で専門的に診れる医師は和歌山には神﨑先生だけです。

在宅での担当期間が短いがん(平均25日)とは違って神経難病は長いお付き合い(年単位)になりますから、徐々に患者数が増えています。そして徐々に神﨑先生の上限に近づきつつあります。

神経難病の患者さんは、それぞれの難病に特有の症状や経過があり、それに対応した説明や投薬、多職種サポート、機器サポート、公的な制度利用が必要です。患者さん1人に関わる関係者の数は、少ない人数で済むがんとは違い、非常に大人数になることも珍しくありません。退院前カンファレンスでの参加人数が総勢30人だったこともあります。制度利用にもそれぞれに申請書類や更新書類の作成が必要で、書き慣れた神﨑先生であっても1枚記載するのに30分かかる書類もあったりします。

ご本人/家族への対応、多職種への対応、書類対応、電話対応、物品準備などを神﨑チームは熱心にこなしていますが、さすがに担当数が増えて業務量が厳しくなってきています。神﨑先生の代わりはいないので、出来るだけお断りはしたくありませんが、神﨑チームの在宅医療の質を落とすことも絶対にしたくないので、あと数人で新規受け入れストップとなるかもしれません。

神﨑チームの千葉ナース、西田ソーシャルワーカーも本当に熱心に仕事をされています。余談ですが、裏方に徹してくれている事務さん達も含めて、開業以来1人も離職者がいないのは私の密かな自慢であり、スタッフには感謝しかありません。