院長コラムhead doctor’s blog
まだまだ半人前です24.10.22
前回コラムから少し間隔があきましたね、すいません。
やっと訪問しやすい季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
私は開業して8年目となりますが、様々な患者/家族さんや共に働く訪問看護師/ケアマネージャーさんと出会います。
7年間毎日真剣に訪問していますから、ある程度の経験値も増えてきました。
しかし何事も慣れた頃に思わぬ落とし穴があったりしますよね。
私も最近それを経験してしまい、現在私は反省期間中です。
自分自身の言動を見直し、改めるべき点は改めなければなりません。
自分は一体何のために独立開業したのか、何故外来診療をせずに訪問診療一本で仕事をしているのか、クリニックの規模拡大という道を敢えて選ばずに少数精鋭を堅持している原点を振り返りました。
医療者にはそれぞれ自分が理想とする医療があります。
私の場合は、「質の高い在宅医療を和歌山で提供する」が理念であり、ただこのためだけにこのキツい仕事に自ら身を投じました。
中途半端な在宅医療、利益優先の在宅医療を提供するつもりは毛頭なく、在宅医療の本質を日々追求しています。
本質を追求するということは、時には相手にとって私が面倒な人間であることもあります。
しかし私の理念に本当の意味で共感してくれる仲間もおられます。
私のようなスタイルの在宅医療は、今後の在宅医療業界の中で確実に少数派になります。なぜなら国の医療政策とも時代の流れとも徐々に乖離するからです。それは分かっていますが、それでもなお自分の理想は貫きたいです。
まだまだ半人前の私ですが、今後ともよろしくお願い致します。
先日、能登に再び行きました。
医療とは全く関係のない事ですが、ご支援/ボランティア活動を妻と一緒に行いました。
現地ではまさかの素晴らしい出会いがありました。
何事も現場が一番大切ですね。