院長コラムhead doctor’s blog
神﨑先生との3年10カ月を振り返って①25.1.22
いよいよ神﨑和紀先生の在宅クリニックの開業が近づいてきました。
今回のコラムは神﨑先生と共に働いた振り返りです。
私と神﨑先生は、実年齢で14歳、医者歴でも10年離れていて、大学病院での勤務時期が重なることはありませんでしたので、お互い全く知りませんでした。
私のホームページを見て、2018年4月に見学に来られたのが初めての出会いでした。
第一印象は超真面目な青年という印象で発言は控えめでしたが、眼差しと表情からは確固たる信念を感じました。
就職希望だったので複数回の見学と食事を経て、本気で神経専門の在宅医を目指す神﨑先生の役に立ちたいと感じたので私のクリニックにお迎えしました。
神﨑先生はすぐにでも就職したいと希望されていましたが、大学病院でしか得られない経験や資格もありますので、慌てずにそれらが済んだ2021年4月に就職してもらった私の判断は今でも間違っていなかったと考えています。
神﨑先生が当クリニックでの勤務を通じて必要とするヒトとモノを可能な限り整えましたが、私自身の問題で採用出来なかったリクエストもあり、神﨑先生に我慢を強いた事も少なからずありました。
また私は元消化器内科医なので神経内科領域の専門的指導は出来ませんでしたが、そこは持ち前の珠玉の頭脳で自学自習されていました。
神経難病という領域ははがんや非がんと異なる点がいくつもあります。
その最たるものが、がんや非がん領域以上に多くの職種が関わるという事です。
神﨑先生は、患者さんの疾患特性に応じたチームの構築とマネージメントを得意とされていますが、その実際を見ることは私には興味深かったです。
3年10カ月の間に多くの患者さんを担当することで、神経在宅医としての基礎は固まりました。
もう私のクリニックで神﨑先生が学ぶことは何もありません。
ご自分が院長となり、神﨑先生が理想とする神経在宅医の道を歩む準備は万端です。
きっと隙のない緻密な神経難病を専門とする在宅医療を提供されることでしょう。
私は院外サポーターとして、神﨑先生のご活躍を楽しみに日々の訪問を継続します。
この場を通じて、神﨑先生が担当した患者様/ご家族様、及び神﨑先生と一緒にチーム医療に携わって下さった全ての事業所とスタッフの皆様に厚くお礼を申し上げます。
「つばめ在宅クリニック」の大いなる飛翔を心よりお祈りしています。