たぶせ在宅クリニック 和歌山市の訪問診療

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院長コラムhead doctor’s blog

アフターフォロー①25.3.28

在宅医療

一気に暖かくなりましたね、今年も無事に桜が見れそうです。
今日の訪問先で満開の早咲きの桜を見て、仕事の合間に和みました。
日本人には桜を見れば和むという遺伝子が組み込まれているのでしょうか・・・。

先日、昨年お看取りまで担当した60代の患者さんの奥様から相談がありました。
命日が近付くにつれて、様々な想いが込み上げてきて、気持ちが落ち着かないことや、奥様は現役で仕事をされているのですが仕事中も急に苦しくなったり、夜自宅で独りでいると悲しさが溢れてくることをお話しされました。

ご本人への訪問中は必ず奥様も在室されていて、ご本人と一緒に方針を決めていたので、奥様の苦しみがよく分かりました。
まずは十分な時間を掛けて想いを伺い、次に言葉を選びながら当時の振り返りも少し交えることで、更に奥様の気持ちを確認しました。
お話しをしていると少しずつ気持ちが和らぐのを感じたので、その日の私の役割は果たしたと判断し、2週間後に再度相談することにしました。

そして今日2回目のお話しをしましたが、1周忌の法要で県外の子供さんとも顔を合わされたこともあり、かなり落ち着きを取り戻されていました。私との面談も役立ったそうで、今後また辛くなることがあればいつでもどうぞとお伝えしました。

大切な家族とのお別れは、人生でも最大のイベントの1つです。
お看取りしたら終わりではなく、ご家族がお困りの時はお手伝いさせて頂いています。
この役割は私にとっても、私が提供したサービスの振り返りになると同時に日々の訪問に役立ちます。

次回は、全く想定外だったアフターサービスの内容を書こうと思います。

「深窓の家猫」
兄弟とのお別れで遊び相手が減ったせいか、少し瘦せましたが元気に過ごしています。
私にとっては大切な家族です。