たぶせ在宅クリニック 和歌山市の訪問診療

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院長コラムhead doctor’s blog

是非1度ご覧下さい22.9.10

在宅医療

今年3月11日のブログで書いた内容の後日談です。

3月11日のオンライン勉強会は関本剛先生の会でした。

4月19日に永眠されたので、その約1か月前でした。

がんによる症状があるにもかかわらず、関本先生は熱心に我々参加者にお話しをして頂きました。

勉強会の最後に、自分の葬儀の時に流す動画を元気な時に作成してあるんですとおっしゃっていました。

その動画が公開されています。

1000人を看取った緩和ケア医、45歳の死 がんに侵されながらも「自分らしさ」貫いた最期の日々 – YouTube

作家の五木寛之さんなど多くの方々が、「がんほど有難い病気はない。何故なら旅立つまでに色んな事が出来る時間が残されているから。」という趣旨のお話しをされています。

確かにその通りですが、それが分かるのはやはりある程度年齢を重ねられていて、人生の大半の事(家族、仕事、趣味etc)を経験済みの方だと思います。

40代で末期がんとなって冷静に過ごせることはないのが普通ですが、関本先生はこのような動画を亡くなる2年以上前に作成していて、ギリギリまで患者さんの診療をされていたのは、同じ世代の在宅医として本当に言葉で表現出来ないです。

私は普段から「人の死」に関わっていますので、死が迫った患者さんが様々な後悔を口にするのを直接聴いています。

ですので、仕事も趣味もストイックにやっています。

人間独りでは生きれませんから、家族/友人/仲間は必要不可欠な大切な存在です。

でも死が迫った時に残りの人生をどう生きるかは、究極的には自分次第です。

皆様は関本先生の動画をご覧になって、どのように感じられたでしょうか?

私が尊敬する在宅医 関本剛先生のご冥福を、改めて心よりお祈りします。