院長コラムhead doctor’s blog
専門的な修行は必要?必要でない?22.10.20
私が医師となって数年の若い時は、和歌山県以外で修行するということに消極的でした。
わざわざそんなことしなくても、それなりの仕事は出来るからです。
しかし、抗癌剤治療の勉強をしたいと考えた時に、和歌山県内に専門家はいなかったので、当時の上司の勧めもあり静岡県のがんセンターに修行に出ました。
この2年間は良い事も辛い事もあり、自分の考えの甘さを思い知りましたが、和歌山の病院では決して学ぶことの出来ない貴重な経験を積ませて頂きました。
それは何物にも代え難い、本を読むことやお金では買えない大切な財産となっています。
大学病院を辞めて在宅医になると決めた時も、先輩在宅医の元で学ばせて頂こうと考え、東京で1年間修業をしました。
なので、神﨑先生の弟子入りが決まった時も、県外の在宅専門クリニックで学ぶことを提案し、週に1回大阪で修行されています。
神﨑先生は今、神経難病専門の在宅医として高度な総合力が求められる患者さんを担当しており、大阪での修行の経験が大いに活かされています。
このことは当該患者さん/ご家族さんにとって好ましいだけでなく、神﨑先生と一緒に担当してくれている訪問看護師さんやケアマネージャーさんなどにもとても貴重な学びとなります。
私は一切口を出さずにただ見守っているだけですが、神﨑先生が着実にレベルアップされているのを実感して嬉しく思います。
相変わらず元気な仲良し兄弟ですが、最近は少し寒くなってきたのでくっついている時間が増えました。