院長コラムhead doctor’s blog
コロナの影響20.4.28
コロナに関する話題を3つ挙げます。
今日、友人が経営している飲食店を一時的に営業休止をせざる得ないと連絡がありました。
コロナの影響で当然お客さんは減っているのですが、経営体力はまだあります。
しかし県外客が増えていることや風評被害の予防の観点から苦渋の選択とのこと。
コロナ影響に対する具体的な対策を一緒に考えていただけに残念ですが、お店と従業員を守ることも経営者として大事です。
入院中の患者さんの家族の面会/付き添いがかなり厳しい状況です。
病院の置かれている状況と役割を考えれば当然の対応ではありますが、お別れが近い患者さんと家族にとっても切実な問題です。
面会出来ないくらいなら自宅に帰るというケースを、先月から何人か担当しています。
その中には元々は在宅医療の選択はなかったケースや面会制限を巡り病院側と揉めたケースもあります。
全てはコロナが原因なので、コロナがなければ私には依頼されなかったケースです。
いつもとは違う対応が求められますが、これも私の役割と考えお引き受けしています。
危機の時こそ、普段以上に力量が試されます。
自己の体調管理と私が感染拡大の原因とならないような対策を怠らず、毎日訪問しています。
昨日、Mさんをお看取りをさせて頂きました。
娘さんが非常に熱心な方で、ネットで私のクリニックを探して直接依頼を受けました。
娘さんは毎日自分の自宅から通いながらMさんの妻と共に献身的な介護をされ、シンプルケアに徹することでご本人と家族の唯一の希望である穏やかに人生の最期の時間を自宅で過ごしました。
昨日も朝食を食べられ、旅立つ直前まで会話も可能で、昼間に往診した際は私としっかり握手もして退室しました。
死を美化する意図は決してありませんが、見事な旅立ちでした。
Mさん、ご冥福をお祈り致します。
担当してくれた訪看さんとケアマネさんもありがとうございました。