たぶせ在宅クリニック 和歌山市の訪問診療

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院長コラムhead doctor’s blog

私は燃え尽きないのか?19.9.23

在宅医療

24時間対応を独りでしていることを人に言うと、皆様必ず心配してくれます。

①「寝てますか?」

②「自分の時間がないのでは?」

③「旅行に行けるのですか?」

④「どうして複数の医師と協力しないのですか?」

⑤「燃え尽きないで下さい」

確かに不便だし、常に携帯を手放せません。

遊びに行くにも遠方には行けず、常に緊急で戻ることを想定した上で遊びに行きます。

北は梅田・東はかつらぎ・南は印南までですね。

普通の感覚だとこんな生活は異常だと思います。

しかし、質の高い在宅医療を提供するためには、この自分で決めたルールは必須です。

①22時~6時の往診は月に2回程度なので、ほとんどの日は6時間寝ています。

②診療時間内でも予約がなければ暇ですし、自分の時間が持てるように受け持ち患者数を制限しています。

 なので、工夫をすれば自分の時間は作れます。

③今は旅行に行けないですが、開業前にめちゃめちゃ行きました。

④在宅医療は儲かるからという医師とは組む気はありません。本気で在宅医療をしたい医師と近い将来組む予定はあります。

 そうなればまた旅行も行きたいですね。

⑤こんな感じなので、今のところ燃え尽きる予定はありません^^。

 そうは言ってもここまでのストイックをずっと続けるのは正直キツイので、62歳でこの仕事は辞めます。

自分の在宅医引退まで「僅か17年」しかありません。

今すべき事、数年後にすべき事、引退までずっとすべき事をしっかりと考えて、日々行動しています。

日常的に看取りをしているからでしょうね、こんな考え方をしているのは・・・。

「その鎮静,ほんとうに必要ですか」という本

鎮静は非常に難しいテーマです。

緩和ケア医の世界でも、実に多くの意見があります。

全国学会などでは、鎮静賛成派と反対派の間で喧嘩のような激しい議論が交わされることも多いです。

ちなみに私どもの鎮静率は、がん患者さんで5%(78人中4人)・非がん患者さん0%(20人中0人)です。

この本は鎮静不要の立場のベテラン在宅医が書かれました。

在宅医療に関わる医師、訪問看護師には必読の1冊です。

関係者の方は、是非お読み下さいね。