たぶせ在宅クリニック 和歌山市の訪問診療

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院長コラムhead doctor’s blog

心強い仲間が増えました21.8.22

在宅医療

ずっと安定していた非がんの超高齢者で、このところの長雨に伴う気温変化のせいでしょうか体調を壊す方が頻発しています。

その中でも大正生まれの方が相次いで旅立たれました。

大正→昭和→平成→令和を生きたということは、戦争/貧困→高度成長→バブル→バブル崩壊を生き抜き、本当に凄いですよね。

敬意を表しながらお看取りをさせて頂きました。

さて、7月よりある作業療法士の方(小林さん)が独立開業されました。

約15年前に同じ病院で働いたことがあって、小林さんは私の事を鮮明に覚えてくれていて挨拶に来られました。

業務内容は、脳疾患などの疾病や難病で障害のある方の日常生活動作のあらゆる個人サポートです。

具体的には、麻痺や障害があっても、パソコン/リモコン/電話/スイッチなどを操作したいとか、ICTを駆使して作業がしたいとか。

どんな事でも相談に乗ってくれて、個人の状況に応じた創意工夫で解決策を考えてくれます。

神﨑先生が担当している神経難病の患者さんで、つい先日こんな事がありました。

自宅で独居の方ですが、朝の10時頃に自室で転倒し自分で立てなくなりました。

首から2つ折りの携帯電話を下げていたのですが、難病の症状に転倒の打撲が重なって、2つ折りを開くことが出来ず、自分では電話で掛けれなくなっていました。

仕方なく15時に定期訪問のヘルパーさんが来るまで、床でじっとしていたそうです。

普通なら自宅療養を諦め施設入所を検討すべきと考えますが、経済的な事情と本人は出来るだけ自宅にいたいと強い希望があります。

こんな場合でも緊急連絡が取れる方法を準備さえしておけば、まだ自宅生活は可能です。

ご本人に小林さんのサービスを提案し、さっそく依頼することになりました。

小林さんはとても熱い人でフットワークも非常に軽く、それ故和歌山県内にとどまらず全国の学会や勉強会に出席し、様々な勉強をされ向上心が旺盛な方です。

ご本人/家族さんと共に考えて伴走するという理念は、当クリニックと全く同じです。

医療全体から見れば、私も小林さんもニッチな領域かもしれませんが、確実にニーズはあります。

皆様、どうぞお見知りおき下さい。

アシテック・オコ

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