院長コラムhead doctor’s blog
NHKスペシャル18.11.20
先日放映されたNHKスペシャル 「人生100年時代を生きる 第2回 命の終わりと向き合うとき」を見た方も多いのでは。
内容の一部には?の部分もありましたが、概ね我々が直面している問題を正面から取り上げられていたと思います。
数年前なら放送すること自体が考えられなかった内容ですが、それだけ切羽詰まっている問題である表れですね。
日々、在宅医療を通じて人生の最終段階と看取りに関わっていますが、本当にケースバイケースです。
番組内の偉い学者先生がおっしゃることは正論ですが、現実には決して正論どおり人は考えられない事が多いです。
アドバンスト・ケア・プランニング(ACP)も常に行っていますが、すんなりと決まらないケースは多々あります。
ACPは本当に気を遣いますので、我々在宅スタッフには気力と調整力と時間が必要です。
勤務医時代には「癌の告知」を数多く行っていました。
告知の前日にはどのようにして伝えるかをケース毎に考えて実践していましたが、私にとってはACPはそれ以上に難しいです。
しかし難しいからこそやりがいもあるので、少しでもACPが上達するように学びながら経験を積みたいと思います。
件のNHKスペシャルを見逃した方、深夜ですが再放送がありますよ。
是非ご覧下さいね。
NHK総合 2018年11月28日(水)午前0時40分~1時29分