院長コラムhead doctor’s blog
よく聞かれます19.3.30
「看取りが日常だと大変でしょ?疲れませんか?」とよく聞かれます。
先生は燃え尽きないのですかという意味も込めて質問される人もいます。
確かに疲れます、特に精神的に。
でもそれを遥かに上回るやりがいがあります。
死を目前にした本人と家族には様々な問題や不安が降りかかっています。
それらに1つ1つ対応することで、問題や不安は多くの場合軽減することが出来ます。
もちろんゼロになることはありませんが、私が追求する「質の高い在宅医療」を提供することで、出来るだけ穏やかに過ごしていただけるように最大限の努力をします。
そして本人と家族に関わってくれる在宅スタッフ(訪問看護師/ケアマネなど)のケア/フォローも出来るだけ行います。
良い看取りができるかどうかは、それまでの過程に大きく左右されます。
そこに医師として私が果たすべき役割があり、その結果として、命は救えなくても人生は救えるように励みます。
今日もまたお一人、旅立たれました。
非がんの老衰/大往生でしたが、担当させて頂いた約1年余りで多くの事を私だけでなく看護師、ケアマネ、施設スタッフが学ばせて頂きました。
Mさん、ありがとうございました。安らかにお眠りください。
ある場所で見つけた青いヒヤシンスです。
桜ももちろんいいですが、素朴でよくないですか?